
      
初めて料理学校へ行ったのは21歳のとき。
      とりあえず普段の和食を上手に作れるようになりたいと、会社帰りにベターホームの「お惣菜の会」に通っていました。
    
ベターホームという料理教室はとても大きくていろんなジャンルの料理クラスがありました。
      料理を習うのはとても楽しい!ということと
      世の中にはたくさんの国の個性的でおいしい料理があるのだということをそこで初めて知りました。
    
それから間もなく初めての海外生活がアメリカで始まり、
      広い世界の各国料理を見てこよう!と決意して行ったことを覚えています。
    
ニューヨークのマンハッタンには、世界中の腕利きのシェフがオープンした各国レストランがありました。
      ○○通りの何番街においしいレストランがあると聞いてはマメに足を向け、
      自分が今まで食べたことのないようなものをオーダーしては
      どんな味で材料や盛り付けはどんなで・・・とメモを取り、家に戻ってそのレシピを近くの本屋さんへ調べにいきました。
      (当時はまだインターネットがなかったので・・・便利な時代になりました)
      
      その中でも夢中になったのがタイ料理と韓国料理!
      もともと辛いものが大好きだったので、これはおいしい!!と思うメニューが多かったことと
      普段、アメリカ料理(?)の巨大なハンバーガーやポテト、ぞうりかと思うほどの大きさのステーキを食べつつ
      野菜が少なく脂肪が多い、これって健康にどうなの?と感じていたこともあり
      油が少なく野菜が豊富に食べられる食事を身体が求めていたのかもしれません。
    
その後、香港でもアジア料理を勉強する機会に恵まれました。
      「アマさん」と呼ばれるフィリピンやタイ、インドネシアから出稼ぎに来て
      お手伝いさんとして働く女性が香港にはたくさん住んでいるので
      彼女たちの生活に必要なアジア食材専門店がいたるところにありました。
      
      フレッシュなアジアの食材が普通にスーパーで買える上
      東南アジア各国への旅が香港からだととても近くて安いという恵まれた環境の中
      今度はベトナム、次はシンガポール・・・と探究心は尽きることなく
      暑い気候に適した、身体の疲労を回復する工夫が満載のアジアの食文化に夢中になっていきました。
      ここで食べた珍(?)メニューが後々大好物になったものもあり
      やっぱり食の奥深さは現地の人に教わるのが一番だとつくづく思いました。