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タイではカレーのことを「ゲーン」といいます。
日本のカレーと違ってスープのようにさらさらしているのが特徴。
激辛の唐辛子を使うためその辛さは半端じゃないのですが
それをココナッツミルクがマイルドにして、
さらにさわやかなハーブの香りや魚醤の一種ナンプラーのコクが
食欲をそそります。

インドがドライハーブやスパイスを使うのに比べ、タイの料理はレモングラスや
バイマックルー(こぶみかんの葉)、カーとよばれるしょうがの一種、香菜など
フレッシュハーブを何種類も用います。
これらのハーブ類も、南国での厳しい環境から身体を助ける効能がいっぱい。

プリッキーヌという小さい青唐辛子は唐辛子の中でも一番辛いといわれる品種。
唐辛子は辛味成分カプサイシンが代謝を促進し、脂肪を燃やす働きがある上
身体を温め血管を広げて血流を促進、汗を出させて体温を下げます。
さらにビタミンCが豊富です。

西洋人の納豆、と同じぐらい難易度の高い
「日本人にとっての香菜(パクチー)」
これなしではタイ料理は語れませんが、
その独特の風味ははっきりと好き嫌いが分かれるところ。

これは漢方薬では風邪薬として用いられる「解表薬」で、
皮膚表面の毛穴を開いて病気の原因を汗と一緒に
体から追い出す働きをします。
この解毒作用のほか、鎮咳や消化促進効果も。
これを食べていると蚊に刺されにくくなるという説もあります。

世界3大スープのうちの一つ「トムヤムクン」。
(残りの2つはフカヒレスープとボルシチ)
中に入っているレモングラスというハーブはアロマテラピーでも
よく使われるほどの強い芳香をもち、料理でも香りづけとして使われます。
このハーブも胃腸機能をよくする働きや利尿作用や抗菌作用があります。

そのほか特徴的なのが、
タイ語でバイトーイ、インドネシア語でパンダンと呼ばれる植物です。

この生の葉を絞ったものをデザートの着色に使ったり
香りづけにスープに入れたり
葉を編んでカップにして、そこへゼリーを流し込んで固めたり
蒸したデザートを作ります。
鶏肉を包んで葉ごと揚げた鶏のから揚げはタイの代表料理です。
(写真左2番目)

交通事情が悪く空気汚染が深刻なタイ。そして1年中本当に暑い。
これらの風土を上手に乗り切る食生活がここにもありました。



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